スローファッションとは、アパレルのデザイン、
生産・消費過程、ショッピングの仕方などを含め、
地球環境に配慮したサステナブルな
ファッションの価値観のことである。
2007年、ケイトフレッチャーによって
ファストファッションに対抗するもの
として提唱された。
特徴は、環境、動物、人権など様々な
社会問題に配慮して作られていることである。
アパレルデザイナー時代、当時は2006年ごろ、
<環境×ファッション>
の意識はまだまだ薄いものでした。
当時、エコを意識したもの、オーガニック素材の
生地屋さんからの話を聞くものの、
まだ本質をわかっていなくて
正直、デザイン的に合わないとか
色味が淡くて優しすぎたり、
ナチュラルすぎて使いづらいぐらいの
発想しかなかった。
それから、16年がすぎ、時代は随分と
環境への意識が高まりました。
デザイン現場にいた当時は、日々の仕事をこなすことに追われていて
素材の環境への配慮を立ち止まって考えることも無かったのです。
今は、在庫積まれた倉庫や余った生地を廃棄していくことを思うと
心が痛むほどです。以前からずっとモヤモヤしていて
何かできないか、、と感じていました。
そこまで変化したのには、やはり周りの影響もありますが
もともとヴィンテージが好きだったり、古いものが好きにも
繋がるのでしょう。
それを、明確に認識して、
セール品に飛びつくことが今までなかったなという経験。
一緒に働くアパレルの同僚が、ファミリーセールに
張り切って大量に買い物するのは、
どうも自分には好きになれなかったのが本音です。
その代わり、いく世代も超えてきたヴィンテージに会うことは
感激してしまいます。
古着が好きなのも、手の込んだデザインや1点ものだったり、
私が産まれる前の、誰かが作り、大切に保存されたことを想うと
うん、いいなぁ、、と思ってしまいます。
これまで想っていたことと時代の流れがようやく
合わさって、多くの人の頭の片隅にもきちんと
スローファッションという言葉が
残ってきました。
私にできることを、諦めずに続けていく
想いはやはり、<必要な人に、必要な分だけ作る>
ということに尽きます。
バングラディッシュの”ラナブラザの悲劇”と呼ばれる事故。
アパレル界でも大きく変化が始まったと思います。
自分たちの着ている服がどこで作られているのか
それを少しでも意識して見ることでも
大切な一歩になります。
<2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカ
近郊で複数の縫製工場が入った複合ビルが崩落し、
死者1138人、負傷者2500人以上を出す大惨事が起きた>
(WWDより)
参考記事