シェットランドレースニット
今日はシェットランドのレースニットのお話。
シェットランドレースは島の伝統技術によるもので
ヴィクトリア時代(1830年代から1900年代)から
島の繁栄を支えていました。
1本の細い糸から編まれるレースニットは
結婚式などでも使われており、
それは、56gほどの糸を約5400mの糸に紡ぎ
180cm四方の1枚のショールへと編み立てることで
軽さと繊細さからウェディングリングへも
通すことができるというものです。
ハップとは、肩からかけたり、頭にかぶったりしたり
普段使いの素朴なショール。子供が練習用に編んだりもします。
漁に出かけた夫の帰りを待ちながら
年長者や近所の編み仲間と一緒に
と編まれていたのでしょうか。
想像すると、ワクワクしますね。
そして、シェットランドレースは複雑な模様を組み合わせて作る
大判ショール。熟練の職人技が光る、美しく繊細な模様の
ニットレースが1830年代のイギリスの富裕層
から喜ばれ人気を高めます。
細かい作業を細分化し、技術を高めていって、細いレースを編む人、
デザインして編む人、木のフレームに張って型を決める人、
洗いにかける人などの専門家に分かれていました。
余談ですが、
日本もニット産業全盛期の昭和30−40年代、
ニットの作業は細分化され、製図、編み立て、リンキング
洗いの専門家にそれぞれ分業して行われていました。。
その当時のお話を聞きましたが、
リンキングのみの作業でも1軒の家が建てられるほど
儲かっていたそう。
貴重な数多くの資料が保存されている
シェトランドウールなどは
スコットランド、エディンバラから飛行機で
シェットランド諸島へ飛行機で1時間半の
メインランドにある、
シェットランド・ミュージアム・アンド・アーカイブズにあります
HPでもコレクションの画像が見れますので
ぜひご覧くださいませ^^
(私も1度は訪れたい場所です!)
リサーチ資料
アラン、ロンドン、フェアアイル
編み物修学旅行 著 三國万里子
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