ニットキャップの呼び方が色々ある件
イギリスではビーニー(Beanie)と呼ばれています。
特に折り返しのないタイプがこの名前で呼ばれることが多いです。
折り返しがないものは基本的にダンサーとかスポーティーなイメージになります。
通常それらは耳まで隠してかぶるためアジアでは似合わない人が多いと思います。
また、ワッチキャップ(Watch cap)とも呼ばれることがあります。
これはミリタリーから来た呼び名です。船の上などで監視する任務のためにつばがなく、保温性もあるデザインになったそうです。
こちらは折り返しありのデザインが多いです。
下ろして耳をガードする役割と衝撃からの保護が目的。
色は基本的に汚れが目立たず品位も感じるダークネイビー。
呼び方、、、日本ではニットキャップで良いと思います。
ニットキャップの歴史
自然発生的に各地で作業や民族衣装で登場しています。
ローマ時代にフェルト製の似たようなものがありましたし、フランス革命時にも同じような帽子がありました。
現代のニットキャップの直接の起源としては作業用帽子です。
1900年代初頭、初めはニットではなくフェルトやウールの生地を使って、つばなしのキャップのようなものを作っていたようです。主にヨーロッパの労働者のためのものでした。
つばがないので機械の運用などに重宝したようです。
その後、アメリカで発展します。ミリタリー用途で使われ、大学で支給され、ストリートファッションに落とし込まれ、いまに至ります。
RETROSPECTIVEのニットキャップ
こだわりの手横編み機
18世紀産業革命の頃にはすでにあった手横編み機。
空気を含む編み地と表現されることもある腰がありながらもソフトな独特の風合いは手横編み機と職人が慎重に糸のテンションに合わせて編むことによって出てくる風合いです。
日本では80年代初め頃までのニット製品の多くは手横編み機で作られていました。
生産効率が悪いことと操作が難しいことで現在は自動編み機に置き換わっています。
そんな手横編み機をパーツを集めて現代に蘇らせ、稼働させるニットスタジオがRETROSPECTIVEです。
このニットキャップももちろん手横編み機で作りました。
制作風景をYouTubeでアップしています。
よろしければ是非ご覧ください。
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