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WHY I Use Old Knitting Machine



なぜ手横編み機を使ってニットをつくるのか


ロンドンで手横編み機の存在を知って

触っていくうちに、仕上がりの良さ

しっかりとした膨らみと弾力、

表面の豊かさを感じた

理解していくうちに魅了にはまっていく。


日本へ帰国後、手横編み機を使うニッターさんがいない現状を知り、

これはどうにかして守りたいという思いに変わりました。


編み手が高齢化しているだけでなく、

日本の工場自体も苦戦していました。

それは、アパレル会社にいた時に

知りました、今多くのお店で売られているニット。

どこの生産地か気にする方も少ないと思いますが

タグを見てみると、ほとんどがアジア諸国かと思います。

大手ファストファッションメーカーは

バングラディッシュなどもあります。


日本製というものを探すのも難しいほど、

見つかりません。


もしくは、高級ニットであれば

ハイゲージニットのイタリア、

イギリスのスコットランドカシミヤなど

素材やクオリティーにこだわりのあるメーカーが存在します。

ハンドニットのペルーのアルパカニットもあります。

このように素材と特徴のあるニットが残っているのが現状です。



手横編み機は三つ星という、日本製の編み機もあり、

大変使いやすく、編み手のことを考慮してくれている

使い心地です。道具一つにしても、

手に持ちやすく角に丸みがあったり、手にフィットします。

また針の金属の滑り具合もいいです。

人にやさしい編み機ということでしょうか。

作り手の想いが伝わります。


先日も手横編み機が処分されるという話を聞き、

毎年毎年工場が無くなっているのを感じています。


アパレルにいた頃は、日本の工場の

手横編み機を守りたいと、

そう思い、日本の工場を選びたくても

どうしても工賃が高いという判断から選ぶことができずに

熱意のある工場の方と話をしても

お断りしていました。とても残念な気持ちでした。

何時間もお話ししても、依頼ができないことへの

罪悪感もありました。


今は、自分が作り手となり、

手横編み機を伝えていく立場になったことで

あの時の思いを、しっかりと掴んでいけることに

嬉しさを感じます。


クオリティーの高さと素材と特徴を

併せ持つことできっと世界中に

響くはずだと考えています。



先日観た映画でも話していたことが記憶に残りました


”何かを見れば理解する

理解すれば 関心を持つ

関心を持つと守りたくなる”


人というのはそういう行動心理があるのだと思います。


古いものが心地よい理由は

時の流れがゆっくりと感じること


今の時代の情報の多さ、忙しさ、時間の流れが

早く動くことが正解のような風潮の中で

しっかりと根を張るように

地に足をつけて歩いているのが

古きを学び、創造で新しく切り拓くこと



今日は伝えたいことが見えてくるような気がしました。

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