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【そもそも、ニットってどんなもの?】





ニットは、「反物」を裁断して

パーツを縫うという

「縫製品」とは根本的に違います。

毛糸から完成品に至るまで、

始まりから終わりまで

1本の糸で繋がっています。


ですので、編み地に穴が開くとするすると

ほつれていくのはそのためです。

1目1目を引っ掛けて、ループにして下へと

繋げています。


レトロスペクティブでは、

1本の糸選びから厳選して、

どんな素材がどんなデザインに向いているのかを

考慮して、編み地サンプルをいくつか作り、

洗いをかけて、縮みを計算し、

製図を作成してから

1枚1枚、パーツを手編機で作成します。



セーターでしたら、前見頃、後ろ見頃、袖2枚

襟ぐりのリブ編みを編み立てて、その後

リンキングマシーンをという

こちらも手動の編み機で縫製していきます。

ニット特有の機械のため、

伸縮性がありとても美しい仕上がりになります。

一つ一つの工程に手間暇かけており、

1着の仕上げに5日ほどかかることもあります。






編み地を編み立ててから、洗いをかけることも重要です。

ウールや獣毛混の場合、元々羊の特徴である

油分が含まれており、ウールのフワッと温かみのある

編み地の詰まった風合いを出すには、洗いの加工が

必須です。こちらの工程を経て、

最後にたくさんの蒸気を当てて、サイズをプレスセットをして

仕上げとなります。



このような全ての工程を自らの手で、

こだわって作り上げています


もし気になっていただけましたら、ぜひオーダーメイドニット

ご相談くださいませ。



私の感じる、ニットを作る面白さは

その作り手の選んだ糸、

ゲージ、編み地の緩さなどによって

すべてオンリーワンになることです。

毎回、生地から自分で作れるのは

楽しみの一つとなっています。


さらに、縫製したり、裁断していないので

余分な生地などはありません。

そのため、ロスもとても少なくなります。


『成形されたニットは環境にも優しい』

ということも含めて、手編機ニットについては

ずっと続けていきたいと思っています。




余談ですが、

初めて機械編みニットを

ロンドンで学んだ時に、先生やデザイナーアシスタントの元で

ニットを作る工程を見たときの想いをいまだに覚えています。


”すごい!なんてクリエイティブな仕事!”と

感動したのを覚えています。

そして、どのデザイナーもみんな楽しそうに

ニットをしていました。



あの頃の想いがをずっと心に残っています。

そして、今日もニットする喜びに感謝しています。


長文になりましたが、ここまでお読みくださり

ありがとうございました!

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