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【過去からつながる今】





10年以上前ですが

アパレルデザイナー時代、当時を思い出すと

一生懸命に望まれたことをこなそうと頑張っていました。


トレンド、流行アイテム、レディースのファッション雑誌が

毎月10〜15冊は会社に届き、全てに目を通す。

次々と新しいもの、リーズナブルで流行っているものを

追いかけること。


そういうブランドにいたことで

随分と詳しくはなったものの、

あまり自分が好んでそのブランドを

着るということがなかったんです


デザイナーの仕事は売れそうなものを探しては

生地を探し、工場に依頼してサンプルを作る。

サンプルをチェックして、修正して量産品を

できる限り完成品に近づけていくこと。

それには、期間が非常に短くて、

常に工場へ連絡して催促し少しでも納期を縮めること。



そんな中、中国の工場とのやりとりをよくしてたのですが

アジア圏で作られる製品に対して

文化的な想いの違い。


安価な大量生産の工場側は手を抜いたり、隠したりして、丁寧なもの作りではなく早く、ぱっと見良ければOKという

納期が一番の優先順位。



一応それも理解はしていますが

間違っていても、認めないことも

頻繁にあり、納得いかないことも

しばしばあります


とにかく、雑でも納めようという気持ちが

製品にあり、だんだんと受け取る側も

安い工場だから許容が緩くなり、諦めたり、工場へひどく怒ったり、

信頼をなくしたりしていくのを間近で

みていました。


そんな中、国内ニットメーカーさんとの間では

共感できることが多く、良いものを作り続けよう、

ニット職人の熱い想いが伝わってきました


ただアパレル側には繋がらない。

価格、納期が重要とされる中で

国内工場に依頼することが減ってきていました


その間に挟まれた感じで、

しっくりこないと感じていました。


”自分が作っているものへの

深い想い、丁寧に作り、お客様に届けたい”



ふと思い返すと

イギリス留学時代での

デザイナースタジオでの

生産背景は違っていて

量産している製品一つ一つ丁寧に、

デザイナーがチェックをして

やり直したり、細かく指示を出して、納得いくものを

作っていました


スタジオの空気感は時に慌ただしく

時に穏やかな時間が流れ、

国籍、年齢も違う人が集まり、

一緒にみんなで食事しながら

絆を深めていく人間関係。




デザイナーの卵の学生さんたちがたくさんいて

真剣に学びたい、経験したいと

いう想いのある雰囲気。

その中の一人として私も、

スタジオ内で製作していました


根底にある服作りに対する姿勢が同じであれば

国や年齢、人種、文化も問題ではない気がします

昨日メールしていたのですが、アメリカでニット編み機教室をされている

ヘレンさんとのやりとりから感じました


”Luckily I like working!”

内容は幸運にも私は働くことが好きです(ニットをすること)

最後にこう綴られていたのですが

私も同感でした、

好きな仕事をしても、やはり疲れたりはしますが

愚痴を言ったり、やだなと思うことがありません。


そんな仕事に出会えた私たちは、ラッキーですね


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経歴

2002-2005 ロンドンへ留学。

University of Arts Londonを卒業。

ニットテキスタイルを専攻。

帰国後、10年ほど複数のアパレル会社にてデザイナーとして働く。

結婚、出産、3姉妹を育てながら長野市へ移住。

現在、自社店舗<Retrospective>(レトロスペクティブ)

兼アトリエとして2018年春からスタート。

オーダーメイドニットを始める。



Retrospective(レトロスペクティブ)の想い



未来に残っていくブランドとして

素材へのこだわり、本物志向、

丁寧な物作りの全てに向き合って

続けていきたい



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SHOP:: Retrospective

(レトロスペクティブ)

木・金11am-4pm,土1pm-5pm

長野県長野市南県町1099西智ビル204

tel 026-217-5454


mail

info@retrospective-nagano.com


youtubeチャンネル 製作風景の動画公開中



iichi (イイチ 通販サイトにて出店中)



公式ライン

手編み機体験を毎月開催中。メニューから予約可能です。

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