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ニットあるある困りごと、引っかけ&穴あき直せる?!






ニットを着用したり、取り扱いなどで起きる問題、 お客様に聞かれる質問をベスト3をピックアップしました


1、アクセサリーで引っかけてしまう

2、縫い目近くから穴が開いてた


3、洗濯したらサイズが縮んだ


お店にご自分のニットを持ち込まれる方やご相談をよく受けることがあります。

どんな方法でお直しするのか、もしくはご自分でできる応急処置や 気をつけるポイントなどをお伝えします。



 



1、引っかけ


こちらについては、ニットの編み地の特徴である、ループが連なっている構造のため

どこかに凹凸のあるものと擦れたりすると、1本の糸を引っ張ると起こります。






たとえば、少し飛び出た状態なら、横1段とその飛び出ている糸を横に生地を引っ張ったり、上下を調節すると戻ることもあります。揉むように、上下や左右に編み地を動かすことで自然に収まることもあります。

たくさん飛び出てしまっても、絶対に切らないように注意してください。(穴になり解けてしまいます。)

また、編み地が天竺などの状態であれば、自力で治すことも可能ですが、柄編みやリブ編みなどの場合は複雑なため、プロのお修理にお願いしましょう。

細い繊細な糸の場合は、難しい場合もあります。







引っかかりが長く、難しい状態は、それ以上飛びでないよう、

編み地の裏側に糸を持っていくことで表面的には気にならない

状態になると思いますので、応急処置としては良いかと思います。




2、穴あき


このトラブルは原因は2つあります。擦り切れや、引っかかって

切れてしまう場合、もしくは虫などに毛糸が食べられて糸が切れた場合。

穴あきは比較的、当店でもお直しが対応可能です。

大きな穴の場合はできるか判断させていただきますが、

以前かなり5cm四方の大きなダメージをお引き受けしたこともあります。





穴あきは、最近たくさんのyoutubeでも紹介されていますので検索してみてもいいですね。

私が参考にしていたのは、イギリスでよくされている、Darning(ダーニング) という方法です。


こちらは、あえてほつれた箇所をおしゃれに見せたり、

違う色の糸で直すことでアクセントになり、

デザインの一部としても取り扱われています。

イギリスやヨーロッパでは、靴下に穴が空いても、

補強して直して使う習慣もあり、よく見かけます。


ダーニングは奥が深く、個性的なデザインとしてもとてもおすすめです。

また、ニットに限らず、布地のお直しにも使われるテクニックです。

海外の本が多いですが、最近は日本語本も増えてきました。

サスティナブルな傾向からとても注目されているので

ぜひ、チェックしてみてください。


画像のニットの穴あきは縦に目が落ちているケースです、

鉤針や編機の針やツールがあればお直しが比較的、簡単です。

画像の場合は、下から上へ一つずつ目を拾っていくと直ります。

また、横の段も一緒に目が落ちている場合は、上級者編として次回お伝えしますね。



3、サイズが縮んだ場合




サイズが縮む場合は、よく洗濯機の洗濯方法が原因で起こることが多いです。

お洗濯やお手入れの方法注意していただくことで、ある程度回避できると思います。


ニットも最近はお家でお手入れする方が多いと思いますが、

素材によって洗濯機でできるものとできないものがあります。

洗濯表示タグを確認して、気をつけていればホームクリーニングが可能です。


ニットのお洗濯で一番気をつけたいのは、水の温度と脱水です。

お湯など水分を含ませ、揉まれると、ウールの素材は

フェルト化してしまいます。そして、フェルト化すると元には戻りません。

キュッと目が詰まり、編み地が硬くなり平らな布地のようになります。


ただ、少し目が詰まった感じであれば、

スチームアイロンをたっぷり当て、手で伸ばしていくと

元に戻ります。少しの縮みであればまだ諦めずに、

蒸気で糸をほぐす感じにするといいでしょう。

お洗濯は脱水は1分程度の最小限に、もしくは手で絞る

(ねじらないように注意してください)などとするのがいいでしょう。


手洗いの場合は、桶などにまずデリケート洗剤を入れます。

その上からぬるま湯を入れ、泡立ってきたら、

包み込むようにニットを沈ませます。


押しながら染み込ませるようにしたら、押し洗いで10-20回程度したら、

水を捨てて、すすぎを2-3回します。

最後はねじらないのようにぎゅっと握る形で水気を絞ります。

そして、平干しする方法で、私はお手入れしています。

乾燥機に入れることは避けてください。





まとめ


1、引っかけは、少しの程度ならご自分で治すことが可能ですが、2-3cmほど引っ張ってしまった場合は、プロのお修理をお勧めいたします

2、穴あきに関しては、お店でもお直しが可能です。全く同じ糸でなくても色や素材感が近いものでもかなり目立たなくなりますので、参考になるyoutubeがたくさんあります、諦めずにぜひ試してみてください。

3、縮みに関しては、洗濯方法を間違えて起こる原因が多いため、洗濯が可能な素材であれば、手洗いから試してみるのがいいと思います。水温と脱水時間を気をつければ大丈夫です。


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経歴

2002-2005 ロンドンへ留学。

University of Arts Londonを卒業。

ニットテキスタイルを専攻。

帰国後、10年ほど複数のアパレル会社にてデザイナーとして働く。

結婚、出産、3姉妹を育てながら長野市へ移住。

現在、自社店舗<Retrospective>(レトロスペクティブ)

兼アトリエとして2018年春からスタート。



Retrospective(レトロスペクティブ)の想い


未来に残っていくブランドとして

素材へのこだわり、本物志向、

丁寧な物作りの全てに向き合って

続けていきたい


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SHOP:: Retrospective

(レトロスペクティブ)

木・金11am-4pm,土1pm-5pm

長野県長野市南県町1099西智ビル204

tel 026-217-5454

https://www.retrospective-nagano.com/


mail

info@retrospective-nagano.com



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